新築の家にどんな椅子を選ぶ?後悔しない素材・色・サイズの決め方
新築の家が完成に近づいてくると、家具選びがいよいよ現実のものになってきます。
ソファ、ダイニングテーブル、そしてダイニングチェア。
「せっかくの新築だから、いいものを選びたい」という気持ちがある一方で、「何を基準に選べばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
実際、家具工房 橙に届く相談の中で最も多いのが、新築・リフォームのタイミングでのご相談です。そして、相談者の多くが同じことを口にします。
「とりあえず安いものを選んで、数年後に後悔した」
本記事では、新築でダイニングチェアを選ぶときに必ず考えてほしい「3つの視点」と、素材・色・サイズの具体的な決め方をお伝えします。
新築でダイニングチェアを選ぶとき、なぜ失敗が起きるのか
よくある失敗パターンには、いくつかの共通点があります。
パターン1:「とりあえず安いもの」を選ぶ 引越しや家具購入が重なり、予算が限られた状態でダイニングチェアを選ぶ。数年後に「やっぱりもう少し良いものにすれば良かった」と後悔する。
パターン2:床材や壁色との相性を考えていなかった ショールームや画面で見たときは良かったのに、実際の部屋に置いてみると「なんか違う」という状態になる。
パターン3:「今の好み」だけで選ぶ 流行のデザインを選んだ結果、数年後にインテリアのトレンドが変わったときに浮いてしまう。
これらの失敗に共通するのは、「新築当日の部屋」ではなく「10年後・20年後の暮らし」を想像していなかったことです。
ダイニングチェアは、毎日家族が座るものです。良いものを選べば30年・50年使い続けられる。だからこそ、最初の選択が重要になります。
視点1:床材との相性——「色の近さ」より「トーンの統一感」
新築で家具を選ぶとき、多くの方が「床の色に合わせなければ」と考えます。これ自体は正しい考え方ですが、**「同じ色に合わせる」のではなく「トーンを揃える」**のがポイントです。
床材別のダイニングチェア選び方
明るいナチュラル系の床(メープル・バーチ・白っぽい木) セン材(淡い黄白色)との相性が特に良い組み合わせです。同系統の明るさでまとまり、空間全体に統一感が生まれます。チェリー材を合わせる場合は、購入直後の明るい赤褐色がやや浮いて見えることがありますが、3〜5年で経年変化が進むと深みが増し、空間に馴染んできます。
中間色・ウォールナット系の床(茶色・こげ茶) チェリー材との相性が抜群です。チェリー材が時間とともに深い赤茶色に変化していくため、ウォールナット系の床と一緒に「育っていく」感覚が得られます。セン材の場合は、明るい色が床の濃さと対比になり、空間にコントラストをつけたい方に向いています。
白・グレー系の床や壁(モダン・北欧スタイル) どちらの素材も合いますが、セン材の淡い色がより自然に溶け込みます。北欧インテリアを意識しているなら、セン材は特におすすめです。
「同じ色は避ける」という考え方
床とまったく同じ色のチェアを選ぶと、メリハリがなくのっぺりとした印象になることがあります。床より少し明るいか、少し暗い色のチェアを選ぶと空間に奥行きが出ます。
視点2:10年後も飽きないデザインの選び方
家具選びにおける最大のリスクは、「流行り」に乗ってしまうことです。
インテリアのトレンドは5〜10年サイクルで変化します。2020年代前半は「くすみカラー」「ヴィンテージ風」が人気でしたが、10年後には別のスタイルが主流になっているかもしれません。
「10年後も飽きない」家具を選ぶための基準は、以下の2点です。
基準1:素材感で選ぶ 塗装やプリントではなく、無垢材そのものの質感で選んだ家具は、トレンドを超えて存在感を持ち続けます。木の表情は一つ一つ異なり、「この椅子でないとダメ」という愛着が生まれます。
基準2:シンプルな構造を選ぶ 装飾が多いデザインほど、時代の影響を受けやすいです。直線的でシンプルな構造は、どの時代のインテリアにも自然に溶け込みます。家具工房 橙のチェアがシンプルなデザインにこだわっているのも、この理由からです。
視点3:サイズの選び方——テーブルとの「SH差」が座り心地を決める
デザインや素材と同じくらい重要なのが、サイズの適合性です。
ダイニングチェアとテーブルの関係で最も重要な数値が「SH差(差尺)」です。これはテーブルの高さから椅子の座面高さを引いた数値で、27〜30cmが快適な食事ができる目安とされています。
テーブルの高さ | 推奨座面高(SH) |
68cm | 38〜41cm |
70cm | 40〜43cm |
72cm | 42〜45cm |
74cm | 44〜47cm |
身長別の確認ポイント
背が高い方(170cm以上)は座面高が高めのチェアが合い、低い方(155cm以下)は座面高が低めのチェアが快適です。家族の中で身長差が大きい場合は、平均的な体格に合わせつつ、足置き台で調整する方法も有効です。
椅子の幅・奥行きも確認する
1人分の「食事スペース」として最低限必要な幅は60cmとされています。椅子の幅が広い場合、実際に4脚並べたときにテーブルに収まるかを事前に確認してください。
新築でダイニングチェアを選ぶ「おすすめの流れ」
以上の3つの視点を踏まえた上で、実際の選び方の流れをまとめます。
ステップ1:床材・テーブルの色・高さを確認する 床材の色(明るい/中間/濃い)とテーブルの高さを先にメモしておきます。
ステップ2:素材の方向性を決める 「明るく爽やかにしたい → セン材」「落ち着いた上質感がほしい → チェリー材」という大きな方向性を決めます。
ステップ3:実物・サンプルで確認する 画面や写真だけで決めると色のギャップが生じやすいです。可能であれば工房見学、または素材サンプルを取り寄せて床材との相性を確認してください。
ステップ4:サイズを確認してから注文する テーブルとのSH差、椅子の幅とテーブルサイズの関係を数値で確認してから発注します。
まとめ:新築の家具選びは「30年後の自分」への投資
新築のダイニングチェア選びで後悔しないためのポイントは3つです。
· **床材との「トーンの統一感」**を意識する
· **「流行り」より「素材感・シンプルさ」**で選ぶ
· **SH差(27〜30cm)**を必ず確認する
新築のタイミングでいいものを選べば、30年・50年使い続けられます。家族が毎日座る椅子だからこそ、最初に少し時間をかけて選ぶことが、結果的に最もコストパフォーマンスの高い選択になります。
床材の写真を見せていただければ、合う素材をご提案します
「自分の部屋にはどちらの素材が合うか」「テーブルとのサイズ感が心配」など、お電話でお気軽にご相談ください。床材やテーブルの写真を送っていただければ、職人が直接アドバイスします。
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